使い方ガイド
将棋Labの機能に関して解説します。ご不明点はサポートにお問い合わせください。
1. はじめに
将棋Labとは
将棋に強くなりたい人のための研究支援ツールです。
棋譜や局面の管理から局面検索・分析まで、将棋研究に必要な機能を提供していきます。
主な機能
📋 棋譜管理
対局記録を簡単にアップロード・管理
🔍 局面検索
類似局面を瞬時に発見
🧪 研究管理
重要局面の研究状況を管理
📊 統計分析
対局データから傾向を分析
2. 棋譜の登録
対応形式
将棋Labは以下の棋譜形式に対応しています:
- KIF形式 - 最も一般的な棋譜形式
登録手順
棋譜を登録する場合
- 棋譜一覧ページで「棋譜登録へ」をクリック
- 棋譜テキストをコピー&ペーストするか、KIFファイルを選択
- 「登録」ボタンを押すと、棋譜の登録処理が開始
- 完了後、棋譜一覧に表示される
他アプリから棋譜を取得する方法
将棋Labでは、他サービス様が提供する棋譜を取得してアプリ上で活用しています。各サービスの利用規約を遵守し、過度なアクセスや不正な利用を避けるなど、提供元のサービスにご迷惑がかからないようご配慮をお願いいたします。
81道場から棋譜を取得する方法:
- 81道場にログインし、「Myページ」→「棋譜検索」を開く
- ダウンロードしたい棋譜を選択し、KIF形式でダウンロード
- ダウンロードした .kif ファイルを将棋Labにインポート
3. 盤面分析機能
基本的な使い方
- 棋譜一覧から分析したい対局を選択
- 将棋盤ページで棋譜を再生しながら局面を確認
- 「局面を分析する」ボタンで類似局面検索を実行
- 過去の対局データから類似局面を発見
- 必要に応じて、棋譜をお気に入り登録したり、局面を研究対象に登録できます
分析結果の見方
類似局面の発見
現在の局面と類似した局面が過去の対局で何回出現したかを表示します。 勝敗の内訳も確認できるため、その局面での成績を把握できます。
研究局面との照合
登録済みの研究局面と類似している場合、該当する研究局面名が表示されます。 研究局面名をクリックすると、その局面の研究ページに遷移します。
4. 研究局面管理
研究局面とは
研究局面とは、あなたが重点的に学習・研究したい特定の局面のことです。 定跡の変化、苦手な局面、興味深い局面などを登録して、体系的に管理できます。
研究局面の登録方法
基本的な登録方法
- 将棋盤ページで、研究したい局面で「研究局面に登録」をクリック
- もしくは研究推薦ページで提案された局面を研究対象に登録する
- 局面名と説明を入力して登録完了
研究局面分岐からの登録
- 既存の研究局面で変化手順を検討中に、さらに分岐して深く研究したい局面が出現
- その局面で「この局面も研究対象に登録」をクリック
- 元の研究局面から派生した新しい研究局面として管理される
研究の進め方
変化手順の記録
研究局面から派生する手順を分岐として記録できます。 複数の候補手を比較検討し、それぞれの評価を残せます。
メモ・コメント機能
各局面にはメモを追加できます。 思考過程や気づいた点を記録して、後で振り返ることができます。
5. 類似局面検索
検索アルゴリズム
将棋Labは独自のアルゴリズムにより、局面の類似度を判定します。 完全一致だけでなく、わずかに駒配置が異なる局面も発見できます。
類似度のしきい値調整
将棋盤ページ・研究局面ページの類似局面検索には、どこまで似ている局面を ヒットさせるかを調整するスライダーがあります。「厳しめ」〜「緩め」の5段階で 調整できるようにしています。
厳しめにするほど検索結果は絞り込まれ、緩めにするほどより多くの類似局面が 見つかりやすくなります。同じ局面でも目的に応じてしきい値を変えることで、 「ほぼ同じ局面での勝敗傾向を知りたい」「似た方針の局面を幅広く参考にしたい」 といった使い分けができます。
※ただし、将棋は同じ局面はほとんど出現しないボードゲームであり、棋譜登録数が少なければ緩め設定にしてもヒットしないことがほとんどの点は注意してください。
活用例
苦手局面の特定
負けた頻度の高い局面を類似パターン含めて検索します。特定した局面を研究対象に登録して改善することができます。
得意戦法の分析
勝った対局の局面から類似局面を検索し、 自分の得意な局面・戦法を体系化できます。
6. 研究推薦
概要
登録済みの棋譜から、研究する価値の高い局面を自動的に抽出して提案する機能です。 「研究推薦」ページのボタンを押すと、これまでの対局に登場した局面に対して類似局面検索に基づいたアルゴリズムで、出現頻度の高い局面・よく負けている局面を抽出し、「研究すべき局面」として一覧表示します。
棋譜が増えるたびに全件を再計算するのではなく、新しく登録された棋譜の分だけ差分計算する仕組みのため、 棋譜数が多くなっても高速に再分析できます。
活用例
頻出局面の把握
自分がよく遭遇する局面・戦型を客観的なデータで確認できます。 遭遇回数とあわせて勝敗数も表示されるため、優先して研究すべき局面が一目でわかります。
研究局面へのワンタップ登録
提案された局面はそのまま「研究局面に追加」でき、研究局面管理機能を使って 分岐や手筋を記録しながら研究を進められます。
7. AIエンジン解析
概要
お手元でご用意いただいたUSIプロトコル対応の将棋エンジンファイルを将棋Labに設定し、 局面ごとの候補手・評価値をリアルタイムに確認しながら研究できます。
将棋Labはエンジン本体・評価関数ファイル(NNUE等)を同梱・配布していません。やねうら王様提供のファイルなどの対応エンジンをご自身で入手し、下記の手順で設定してください。
設定手順(デスクトップ版)
- お手元のUSI対応エンジン(やねうら王など)と評価関数ファイル(nn.bin等)をダウンロード
- 将棋Labの「設定」→「AIエンジン」を開く
- 「エンジン実行ファイル」と「評価関数ファイル」をそれぞれファイル選択ダイアログから指定
- 候補手の数(MultiPV)や探索時間もあわせて調整可能
設定手順(Web版)
Web版はブラウザ内でWASM(WebAssembly)版のエンジンを実行します。初回のみ以下の手順でファイルを選択してください。 選択したファイルはブラウザ内に保存され、次回以降は自動的に読み込まれます(別のブラウザ・端末を使う場合や、 ブラウザのサイトデータを消去した場合は再度選択が必要です)。
参考例:yaneuraou.wasm(やねうら王のWebAssembly移植版)の以下4ファイルを、jsDelivr CDN(npmパッケージの配布元)からダウンロードしてください。npmのバージョン一覧で最新版を確認できます。
- 上記4つのリンクをブラウザで開き、ファイル名を変更せずダウンロード
- 将棋Labの「設定」→「AIエンジン」(または将棋盤・研究ページのAIエンジン解析パネルの設定アイコン)を開く
- 「WASMエンジンファイル」の「選択」ボタンを押し、ダウンロードした4ファイルを同時に選択
- 「読み込み済み」と表示されれば設定完了
使い方
候補手・評価値の確認
研究画面・将棋盤画面の「AIエンジン解析」パネルから解析を開始すると、候補手・評価値・読み筋が一覧表示されます。
自動解析モード
自動解析モードをオンにすると、局面が変わるたびに自動でエンジンが解析を開始します。
8. データバックアップ
概要
端末内のデータをクラウドに保存しておき、機種変更や端末トラブルの際にいつでも同期(復元)できる機能です。
使い方
- 「設定」→「アプリ内データのバックアップ」を開く
- 「バックアップ作成」でクラウドに現在のデータを保存
- 別の端末で「同期」を押すと、最新のバックアップで手元のデータを上書きします
ご利用にあたっての注意
同期は上書きです
「同期」を実行すると、手元の端末にあるデータはバックアップの内容で完全に置き換わり、元に戻すことはできません。 実行前に必ずバックアップの作成日時・作成した端末をご確認ください。
保存されるのは最新1件のみ
新しくバックアップを作成すると、以前のバックアップは上書きされます。複数世代の保存には対応していません。
利用回数・容量の上限
バックアップ作成は月10回、同期は月5回までご利用いただけます。また、圧縮前のデータが500MBを超える場合は バックアップを作成できません(棋譜や研究局面を削除して容量を減らしてから再実行してください)。
サポート・お問い合わせ
ご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 より良いサービスの提供のため、皆様のフィードバックをお待ちしております。